【艦これMMD】山風・海風・村雨・朝風で恋愛カフェテリア - ゲームの無料動画を楽しもう♪

《孤独の先に咲く花　二話　町が好き》 　『山風！山風！』 闇の底へと沈みゆく彼女に誰かが必死に声を投げかける。初めは本当に聞こえるかどうかも分からないほどのものだった。だが、時が経つにつれその声はハッキリとくっきりと聞こえるようになり、その声の主の声を呟いた。 『海風・・・姉？』 　闇の中に差し込んでいた糸のような光が次第に強くなり山風を包み込んでいった。闇の中では感じなかった温もりを痛みを頬を伝る滴を感じ取った。 　これは何なんだろう。 　疑問に思った。 　それを知りたいと思った。 力を入れても石になったかのように重くなった腕を必死に動し、それが何かを知ろうともがき何かがその手を掴んだ時目を覚ました。 『山風・・・大丈夫？』 声の方に首を傾けるとそこには涙目になっている海風が心配そうに山風の手を握っていた。何故か？山風には分からなかった。でも、この場において自分が海風を悲しませてしまった事はすぐに理解できた。状況を理解できないまま頭の中に浮かんだ行動をとってみた。 『よしよし』 『え？』 　小学生時代によくやってもらった事、頭なでなでを実行したのだ。だが、悲しんでいた海風にとって斜め上からの行動で状況がまともにつかめなくなり、頭の中が一瞬からになってしまった。 『えっと・・・元気って事でいいのかしらね？』 『お腹空いたから元気じゃないよ？』 『そ、そっか・・・朝ごはん用意できてるから顔洗ってきてね。』 『うん・・・ん？』 　山風は胸の中にある違和感を感じながらも食欲を優先して、一階へと向かった。その姿にほっとした海風だったが内心、不安を隠しきれていなかった。 　小学4年生の時から山風はおかしな夢を見るようになった。その夢が何なのか。海風は知る事は出来ないがそれが悪夢だと言う事は理解できた。悪夢を見る時、必ず尋常じゃないほどの苦しみようを見せるからだ。汗を滝の様に流し過呼吸になることもある。それでも目覚めた後の山風は見ていた夢を覚えていないのだ。 　 　不安な気持ちを知ってか知らずか山風は海風の前で満面の笑みを浮かべながら朝食を済ませた。その間も夢の事を覚えていないか何度も質問をした。それでもやはり山風は一変たりとも覚えておらず登校する時刻になった。 　山風達のする艦これ町は自然が豊かな場所だ。学校までの間、自然豊かな場所が両脇に続きそこから見える湖には多種多様な鳥が飛び交っていた。毎日見る光景だったとしてもその流れが好きな山風は、その光景を写真に収めるのが習慣を化している。 　毎朝家を7時少し過ぎに出ている山風達は、湖から海沿いにそびえる山から順々に学校へと向かう様に写真をとって向かう。途中に五月雨姉妹や白露姉妹と出会い楽しく話をしながら学校へと到着した。 　学校での授業は退屈でしかなかった。優雅に流れる時の中で山風は自分が撮った写真などを確認しては町の変わりようを昔の写真と比べ合わせて虚しさを感じる。 『山風、あんた相変わらず写真とにらめっこしてるのね。楽しいの？』 授業が終わっても尚、写真比較をしている山風に声をかけてきたのは同じクラスで友達の弁当を片手に持っている朝風だった。教室内では山風係の一人で常に面倒を見ている。勉強に関してもプリントなどのもらい忘れを私なりなどたくさんの面倒をみているが！朝風は山風に対し、敵意を抱いていた。 　それは中間期末テスト。朝風はテスト一か月前に勉強を毎晩遅くまで努力し、テストでは毎回二位を取っている。だが、山風はそうではない。海風勉強会以外で殆ど勉強するわけでもないのにも関わらず朝風と10点差をつけて毎回一位を独占している。よきライバル的な存在だ。 『うん・・・・今日も海風姉と屋上で食べるけど一緒？』 『そうね。村雨の一緒に食べるでしょ？』 『うん！』 　山風係のもう一人。村雨は山風の前の席で先生などの監視役を担っている。と言っても少しドジっ子で何もない場所で転んだりなどしてしまうために朝風は実質二人の係でもあるのだ。その代償としてたまに隠し撮りなどをしている。 　三人はとても仲が良く、時には海風を含めカラオケに行ったり夏休みなど長期の休みが続くときに「神風喫茶」に手伝いをしにいっている。 　そして何より 『あ！海風さん！』 　屋上につき海風を見つけた朝風は思いっきり抱き着いた。それは普段からのドジっ子すぎる姉妹のせいであり、身の回りの整理や性格などをとても気に入っている。道徳などの「尊敬している人は？」という課題にも何の迷いもなく名前を書いた程に 　『また苦労したのね。』 　『今日の朝、遅刻しそうになったんです。海風さんからもお姉ちゃん達に何か言ってもらえませんか？給料を下げるという最終手段も全く効かなくて・・・それに神威さんまで』 『今日、転校してきたばかりなのに何で知ってるの？もしかして貴女の家に住んでるの？神風が今日自慢してきたのって・・・？』 『はい・・・お恥ずかしい・・・』 『そ、そっか・・・とりあえずみんなでお昼にしましょう。』 　　　四人には決まったルールがある。お昼弁当のテ一マ決めだ。一週間に一回四人でテ一マを決めて見せ合うのだ。この日のテ一マは『太陽と月』と言う事で海風は二段弁当を用意し、一段目に月をイメージした野菜など入れ、二段目に太陽をイメージした目玉焼きなどをもった弁当箱。山風の弁当も海風が作っているので全く同じものだ。 　朝風のは夜と朝日の変わり日をイメージし、半分に海苔を半分に卵味のふりかけをかけた弁当箱 　村雨の弁当は海苔で文字をかいてきたものだった。 　苦労した点などを話し合いながら楽しく昼を過ごした。 『そういえば山風って部活入ってるの？』 『私・・・？』 『毎回、私が部活終わるまで教室で待ってる事が多いからなんとなく・・・写真部とかにって？』 『あったけど・・・・無くなった・・・』 『そっか・・・』 この時、海風、朝風、村雨の間で会議が開かれた。「山風を部活に‼」をテ一マに始まった。 　学校内にある部活を思い出せる限り思い出し山風にどの部活が合うかを思案する。写真と海風以外に対しては常にボ一っとしている山風に学校生活を楽しんでほしいと、三人は密かに「山風励まし隊」を組んでいる。 　が、三人の頭脳を並べようとも答えはたったの一つしか出なかった。 『朝風今日部活ある？』 『はい・・・すみません』 『村雨は？』 『私も・・・えへへ』 海風の決心は決まった。三人で改めて会議内容を再確認し合い二人は海風に想いを託した。 『ねぇ山風・・・』 『ん？』 『今日一緒に部活棟に行きましょう。あっちにはたくさんの部活や同好会があるからきっと・・・その・・・』 『海風姉は来るの？』 『えぇ』 『分かった。行く』 　二人は放課後に部活棟へと行くことになった。魔の巣窟と言われる部活棟に
動画ID：CQIGRpGZAPo
投稿日時：2018年06月25日　00時09分
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