苫小牧駅前の巨大な”廃ビル”　商業施設閉店後９年も無使用のまま放置…　駅周辺再開発の行方は - 旅行する前に無料動画で確認だよね♪

苫小牧市の駅前にある巨大なビル。実は９年前に商業施設が閉店した後、使われることがないまま廃墟と化してしまっています。再開発の行方は… 　人口およそ１６万７０００人。札幌・旭川・函館に次ぎ、道内で４番目に人口が多いマチ・苫小牧市。 　その駅前には… 　近江谷真由記者：「駅とつなぐ空中歩廊があった場所なんですが、天井が剥がれ落ちているのがわかります。壁を見てみても、塗装が剥がれていて老朽化が目立ちますね」 　ＪＲ苫小牧駅の南口。そのすぐ目の前に建つ地下１階、地上８階の巨大な廃ビル。２０１４年に商業施設「ｅｇａｏ」が閉店して以来、９年もの間使われることがないまま取り残されてきました。 　レトロなエレベーターも…駐車場へと続く通路も当時のまま。 　 　建物の中は今どうなっているのでしょうか？ 　こちらは先週火曜日（５月３０日）に撮影された写真。７階のレストラン街にはまるで、９年前から時が止まっているかの様な光景が広がっていました。 　飲食店のメニュー表に…食品サンプル、テーブルやイスなども残されたままです。 事務所にはダンボールやゴミが散乱。結露の影響などで天井や床がはがれている場所も見られました。 　苫小牧市民（３０代）：「（駅前に）もったいない感じもします」 　タクシー運転手：「いつまでもこんなの置いておいたってどうにもならないもん。賑わってくれるようなスタイルにしてくれればありがたいよね」 　苫小牧市民（１０代）：「（駅前が）寂しいですよね。前はもうちょっと人がいたような気がしたんですが」 　廃ビルが建つ駅前のメインストリート。人通りは少なく、空き店舗や更地も目立ちます。 　駅前通商店街振興組合・木村司　副理事長：「駅前の大きなビルが廃墟になっているのは大きいと思いますね。１６万都市の駅前でこの寂しさは、田舎のまちの駅前みたい」 　この建物は今から４６年前の１９７７年。「サンプラザビル」として開業しました。 　ダイエーが主なテナントで、にぎわいを見せましたが、市の東側に大型商業施設ができたことなどから客足は徐々に遠のき、２００５年にダイエーが撤退。翌年には「苫小牧駅前プラザｅｇａｏ」としてリニューアルオープンしましたが、２０１４年４月、経営不振に陥った運営会社が突然ビルの閉鎖を決めました。 　駅前通にあるこの貴金属店は当時「ｅｇａｏ」の中にも店を構えていました。 　駅前通商店街振興組合・木村司　副理事長：「（運営会社から）１日か２日しかない状況で『もう入れません』というような通知が来たので、みんな慌てまして、晴天の霹靂のようなもので」 　運営会社からは即日の退去を命じられましたが、移転準備もあり、一部のテナントは電気料金などの運営費用を出しあって自主営業を続けました。 　そして２０１４年８月、閉店の時を迎えました。 　あれから９年。ビルが今もそのまま残っている背景には複雑な事情があります。 　苫小牧市総合政策部・未来創造戦略室　林巧さん：「元々は旧サンプラザビルを（市で）権利集約して、すべて民間でという話で進めてきましたけれども」 　閉店後、苫小牧市はビルの廃墟化を防ごうと、複数の地権者に土地と建物の寄付を求め、それを民間企業に譲渡して解体と再整備を行ってもらう計画を打ち出しました。 　これを受け、建物の全てとほとんどの土地は寄付されましたが、一部の土地を持つ地元企業が「敷地は自社と縁がある菓子店が発祥した地であり、そこで店を再建したい」と拒否したため、交渉はまとまりませんでした。 　その後、ビルの建物を所有する市とこの企業との間で、土地をめぐる裁判に発展し、おととし市は敗訴。土地の賃料を支払っています。この土地の問題については、今後どう双方が歩み寄れるか現在も話し合いが続けられています。 　苫小牧市総合政策部・未来創造戦略室　林巧さん：「（駅前の再開発を）スピード感を持って進めていくことが大事だと思いますので、１日も早くというところを努力していくと」 　事態を打開したい市は、今年３月、新たな方向性を示す「苫小牧駅周辺ビジョン」を発表しました。 　駅前の広場があるこの場所には…ホテルや商業施設などが入る、苫小牧駅の駅舎と一体型のビルを。その隣には大型立体駐車場付きのバスターミナルに、住宅やオフィスが入るビルを建てる構想です。 　そして、廃ビルの跡地と駐車場がある場所には、タクシーや一般車が乗り降りする交通広場と公園。屋内型の遊び場や大学のサテライトキャンパスなどが入る施設を建てるプランとなっています。 　苫小牧市総合政策部・未来創造戦略室　林巧さん：「多世代が交流できるような場所になればという考え方。全て民間でというのは難しいと思っていますので、そこは公共の機能なのか、あるいは費用なのか、どの程度かかっていくのかというところは考えないといけない」 　廃ビルの解体には１０億円以上かかるとみられています。市は今年度中に事業費の算定などを行い、基本計画をまとめる予定です。具体的なビジョンを示すことで地権者などと調整を進めたいと考えています。 　駅前通商店街振興組合・木村司　副理事長：「これだけ大きな土地を新しくいろいろなビジョンを持ってつくれるのは魅力があると思う。いい方向に行ってほしい」 　閉店から９年の時を経て、駅前の再開発は動き出すのか？苫小牧市は地権者らとの交渉が順調に進めば、来年度にも廃ビルの解体を始めたいとしています。 ▼HTB北海道ニュース　公式サイト https://www.htb.co.jp/news/ ▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」 https://www.htb.co.jp/news/info.html ▼HTB北海道ニュースのSNS Twitter　https://twitter.com/HTB_news Facebook　https://www.facebook.com/htbnews/ TikTok　https://www.tiktok.com/@htb_hokkaidonews #苫小牧 #廃墟 #再開発 #HTB北海道ニュース　#北海道　#ニュース
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投稿日時：2023年06月12日　20時06分
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