記録的な暑さで青森県産ホタテの生育に大打撃　漁業関係者が危機的状況を訴える　「ホタテガイ総合戦略... - 旅行する前に無料動画で確認だよね♪

記録的な暑さとなった２０２３年の夏。その影響で陸奥湾の水温も上昇し、養殖ホタテの稚貝に大きな影響が出ています。 【平内町漁協浦田支所　後藤石雄さん】 「量的には、例年の３割、４割とか５割ぐらいしかない」 こう話すのは、平内町漁協浦田支所の後藤石雄さん。ホタテの稚貝が少ない危機的な状況を訴えます。その予兆は春先からあったそうです。 【平内町漁協浦田支所　後藤石雄さん】 「あれ（ホタテの幼生）が、うちの方が数が少なかったのさ、春先」 「７月に入ってから、東湾の方から融通してもらって、ある程度７割８割のホタテを確保したのだけれども、高水温の影響で数が減ってしまった」 青森県産業技術センター水産総合研究所によりますと、陸奥湾の水深１０メートルから１５メートル付近の海水温は、平年２０℃以上となるのが２カ月程度ですが、２０２３年は、３カ月続いたということです。 この夏場の海水温が、稚貝の生育に大きな影響を与えました。 後藤さんによりますと、水深３５メートルよりも浅い所で養殖している稚貝の生存率は低くなっているとということです。 【平内町漁協浦田支所　後藤石雄さん】 「母貝そのものが少ないものですから、２０２３年はまたそれに輪をかけて少ない、２０２４年に少なくなるというのは予想されるものですから、母貝がなければ幼生が少ない、２０２４年にまたホタテの稚貝が不足する、これが繰り返していくと思います」 「漁師がやれることは、母貝を多く作ることを一生懸命やっているのですけれど、自然には勝てない」 そうした状況の中、陸奥湾ホタテの生産・経営・販売について、総合的な戦略を策定するホタテガイ総合戦略チームの初会合が開かれました。 会議では、宮下知事が中国の輸入禁止措置と、高水温の影響を受けている陸奥湾ホタテの現状に危機感を示しました。 【宮下知事】 「これまでにない危機を、一丸となって乗り越えるという意気込みを持って、取り組んでいきたいと考えています」 このあと水産総合研究所から、２０２３年は、甚大な被害に見舞われた２０１０年を超える高水温となっている現状が報告され、出席者からは、漁業者の窮状を訴える意見が出ました。 【青森県漁業共済組合　三津谷廣明組合長】 「２０２４年は、生活できない漁業者がたくさん出る、半分以上はあるんじゃないかと想定しております」 会議ではこの他、親貝の確保を第一にすべきだといった意見や、輸出先を多様化すべきといった意見が出ました。 これに対し宮下知事は、ホタテのへい死については、１１月６日から始まる調査の結果を正確に把握する必要があるとし、一方、販売面では消費者の視点が必要との認識を示しました。 【宮下知事】 「県内のスーパーにすら、県産のホタテ、特に加工品ですが、出回っていないというようなことがあったり、あるいは、価格が今までと同じだということについては、そうしたことが続けば、消費者の皆さんからの理解も得られないのではないかと考えています」 総合戦略チームでは、２０２３年の年内に、３つのグループでテーマごとに課題を検討し、２０２３年度中に総合戦略の骨子を作成する予定です。
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投稿日時：2023年10月26日　12時56分
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